令和2年布教・人権講習会

令和3年2月8日、虹のホールしばたで令和2年度の布教・人権講習会を開催いたしました。参加人数は例年よりもかなり少なく53名でした。やはり、新型コロナウイルス感染症の影響があったようです。

所長挨拶では、新たに二酸化炭素濃度測定器を導入して換気対策を徹底する旨が示されました。

測定器を使用して明らかになったのは、会場内の換気扇のすべてを稼働させると700ppmくらいで数値が安定することでした。この会場では50名くらいの参加人数ならば、換気扇をすべて稼働させれば、それ以外の特別な換気は必要がないといえます。

教化主事の指導でオリエンテーションの後、椅子坐禅をおこない、休憩、午前10時30分から講義1をおこないました。

講義1は、「『フードバンクしばた』の活動」と題して、フードバンクしばたの副代表・事務局の土田雅穂氏が講演されました。

土田雅穂氏

フードバンクしばたの活動や携帯電話や自動車を使っていても、場合によってはその日の食うものにもこまるという現代の相対的貧困について学ぶことができました。

昼食をはさんで午後1時から布教講習会をおこないました。

講師は横浜市徳善寺住職で、鶴見大学の講師をおつとめの尾崎正善師から「授戒会の変遷〜現行授戒会成立過程〜」と題してご講演をいただきました。

現在おこなっている授戒会は、石川素童禅師の『戒会指南記』がもとになっいること、授戒会の期間が七日間になったのは江戸時代に日本に伝わった黄檗宗の影響であることなど学ぶことができた。

参加人数は少なかったが、参加者は熱心に聴講してくださった。